登山が縁で一気に近付いた私たち

登山が縁で一気に近付いた私たち

結婚相手がどうのこうの、ということだけではなく
純粋にその人と登山の話がしたいなと思ったんですよね。
大学時代の同好の友人たちとは疎遠になってしまっているけど、
そろそろ登山に復活したいな、やってみたいなって思ってたところだったんです。

 

それで思い切って自分から近付いて話してみました。
池田岳の話をいきなりしたから、彼も驚いたかもしれません。
でも登山の好きな人は、当然山の話が好きでしょう。
あそこはまだ素人に荒らされてない山だ、みたいに盛り上がっちゃって。

 

私が「いつか私も登りたいと思ってたんです」と話したら、その人がちょっと眉をしかめたんですよね。
それで一気に私も冷静になりました。
熱が引いた、というか、あ、この人、私のこと嫌だったのかなって思いました。
なんか一方的に私が話してましたしね。
そうしたら、彼はこう言ったんです。
「けっこうブランクあるっておっしゃってましたよね。だったらいきなりあの山はどうかと思うんですよ。
よかったら、今度もう少し手近なところを慣れる意味でも一緒に登りませんか」って。

 

それから?
それから、すぐにショップに走りましたよ。
もうすっかり道具とか古くなっちゃってるから、シューズとかそろえ直しました。
ウォーキングとマラソンも始めました。登山の基本は体力ですからね。

 

そんな話をメールでやりとりして、時々彼と会うようになりました。
彼に行きつけのショップを紹介してもらって一緒に同行してもらうこともありました。
やはり彼もマラソンをするので、休日に皇居を走ったりもするようになりました。

 

すごく自然な成り行きだったんです。
お見合いパーティで知り合った、という感じがしないんですよね。
たまたま、場所がそういうところだったという気持ちです。
まだ、周囲には言ってないんですが、実はそろそろ婚約をしようかと話をしています。
ちなみにうちの両親は涙流して喜んでますよ。
なにしろ父親が登山マニアですからね。
いき遅れになるかと心配していた娘が、山を愛する男を連れてきたんですから、父も上機嫌なはずです。

 

後輩の子には「このごろ、てんで夜遊びに付き合ってくれないんですねぇ」と
文句言われてるんですけどね(笑)
ま、彼女がきっかけであの場所に行ったんですから感謝はしてますよ。
結婚式にはぜひ、彼女にむかってブーケを投げてあげたいと思っています。