夫婦の形

夫婦の形

私は旦那と結婚2年目です。
しかし私達は既に別々に暮らしています。

 

私と旦那との出会いはロンドンでした。

 

英語の発音はアメリカ英語が一般的かもしれませんが、
私はイギリス英語の発音が好きで、
どうせ覚えるなら「イギリス英語」だと心に決めていました。
そんな私は大学を卒業してからロンドンに留学しました。

 

ロンドンは想像よりちょっと治安が悪かったです。
友達はハンドバックを通りがかりの引ったくりに盗まれました。
私は「ちょっと待って!」と追いかけましたが
逃げ足が速くて追いつけませんでした。

 

しばらくして学校がお休みになったので友達と
「一度ファーム(農場)で働いてみよう」
という事になり田舎の方に私達はアルバイトをしに行きました。
そこで出会ったのが旦那です。
現地の人にまじってアルバイトをしていました。
私は留学でロンドンに来ていましたが
旦那はワーキングホリデーでロンドンに来ていました。
旦那は韓国人です。

 

旦那は英語が上手だったわけではないですが、
同じ韓国人と群れないでイタリア人達と一緒にいました。
「あの時どうしてイタリア人達と一緒にいたの?」と私が聞くと
旦那は「俺がぼーっとしてたら話掛けて来た」と言っていました。
旦那はどこの国にいても誰といても“自然体”なところが魅力的な人です。
旦那は外国で「すぐに回りに溶け込む力」を持っていました。

 

私と友人は旦那に教えてもらいながらアルバイトをしました。
朝早く起きて5時間ぐらい掛けて農作物を収穫してとても楽しかったです。
旦那はアルバイトに慣れていて収穫しながらその野菜をつまみ食いしていました。
その姿が子犬のようでとてもかわいかったのを覚えています。

 

私はロンドンに戻ってまた学校に通いました。
私は両親に援助してもらってそこそこいいマンションに住んでいましたが
旦那はシェアハウス(1つの家で複数の人と共有して暮らすことです)で生活していました。
私が遊びに行くとそこにはマレーシア人の美容師さんが一緒に住んでいました。
彼はちょっと小太りでした。
彼のイングリッシュネーム(あだなのようなもの)は“リオン”でした。
私はしばらくリオンと話をしていると「なんかナヨナヨしているなぁ」と思いました。
私は次第にリオンの様子が「おかしいなぁ」と思って旦那に聞いて見ました。
するとリオンはマレーシア人の“ゲイ”でした。

 

旦那はそのゲイのリオンととても仲が良く、良く一緒に出かけていました。
二人はケンカもたくさんしていました。
旦那のイングリッシュネームは“ジェイソン”でしたが、
リオンは何度も
「ジェイソン!また私のヨーグルトを食べたわね!どうして人のものを勝手に食べるの?!」
と旦那のつまみ食いについてしばしば注意して怒っていました。